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ワコム、ついにType-C対応「Cintiq」登場。強化点多めで描きやすさもアップ

 ワコムは、液晶タブレット「Cintiq」シリーズの新モデルとして、16型の「Cintiq 16」と、23.8型の「Cintiq 24」および「Cintiq 24 touch」を発表した。6月26日発売で、ワコムストアでの直販価格は順に11万8,800円、20万6,800円、25万800円。

 Cintiqシリーズは、プロ向けのCintiq Proよりもリーズナブルな価格で購入できる液晶タブレット。今回は、2019年のモデルから大幅に刷新。狭額縁となり、見た目の印象がかなり変わったほか、ダイレクトボンディング対応、解像度も向上、画面仕上げはAG(アンチグレア)フィルムから鮮明なAGガラスになっている。

Cintiq 16、Cintiq 24、Cintiq 24 touch

 さらに、USB Type-Cを装備した点も大きい。特にCintiq 16では、DisiplayPort Alt ModeとUSB給電により、ケーブル1本で利用できる(Cintiq 24は別途USB Type-C給電も必要)。細かい部分では、ファンレス設計に変更され、静音化。背面側にうまく熱を逃がす仕様に改良したという。

 このほか、ワコムのペン中では最も高精度な「Wacom Pro Pen 3」をサポート。サンプリングレートが向上したことで、ペンの軌跡が忠実に再現。筆圧検知も精度が上がり、EMR技術でカーソルがペン先になめらかに追従するように改善されている。

ペン立ては左右に設置できるようになった

Cintiq 16(DTK168K4C)

Cintiq 16(DTK168K4C)

 Cintiq 16は、前モデルの15.6型から16型へとインチサイズがアップし、解像度もフルHD(1,920×1,080ドット)からWQXGA(2,560×1,600ドット)に増加。輝度が210cd平方/mから290cd平方/mに、応答速度は25msから12msへと速くなっている。色域はDCI-P3カバー率99%、sRGBカバー率100%。

 インターフェイスはUSB Type-C、電源用USB Type-C、Mini HDMI。本体サイズは384×259×15mm。

 別売だが、スムーズに画面の位置を変えられるVESA 75mmマウント利用のスタンド「Wacom Adjustable Stand」が用意されている。

Cintiq 24(DTK246K4C)

Cintiq 24(DTK246K4C)

 Cintiq 24の前モデル(Cintiq 22)は21.5型だったが、今回は23.8型になった。解像度はフルHDからWQHD(2,560×1,440ドット)に、輝度は210cd平方/mから350cd平方/mに、応答速度は22msから12msになり、新しいCintiq 16と同様に全体的に強化されている。色域はsRGBカバー率100%。

 なお、タッチ操作対応の「Cintiq 24 touch(DTH246K4C)」が用意されている。

 インターフェイスはUSB Type-C、電源用USB Type-C、Mini HDMI。本体サイズは568×340×21mm。専用スタンドとして「Wacom Adjustable Stand」が付属する。

Wacom Adjustable Stand