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Windows 11、ゲーム動作不可などの不具合修正や多数の新機能を含む「KB5058499」
2025年5月29日 12:13
Microsoftは5月28日、Windows 11バージョン24H2向けのプレビュー更新プログラム「KB5058499(OSビルド26100.4202)」を公開した。これまでInsider向けに展開してきたCopilot機能の拡張やClick to Doの強化、Windows検索の改善など、多数の新機能が含まれている。
段階的なロールアウトとして、新たに提供される「Click to Do(プレビュー)」では、テキストや画像を選択することで、Copilotに直接送信して処理を依頼できる「Ask Copilot」アクションを追加。Copilot+ PCでは、選択したテキストから要約や箇条書き、トーンの調整(カジュアル/フォーマル/洗練)などの処理が可能となった。
また、インク対応機能として、ペンボタンによるClick to Doの起動設定や、ペンメニューへの登録も可能になった。
Copilot関連では、Win+Cキーでの起動や、キー長押しによる「音声で話す」機能の導入、Alt+Spaceによる音声入力起動が可能となり、作業中でも中断せずCopilotの応答が得られるとしている。
そのほか機能は以下の通り。
- クロスデバイス再開:モバイルで開いていたOneDrive内のファイルを、PC上で作業を再開可能
- 省電力機能:Microsoft Intuneを使用しグループポリシーやMDMで省電力設定を制御
- HDR表示制御:Dolby VisionとHDRを個別制御可能に。動画再生の柔軟性が向上
- ナレーター強化:Copilot+ PCにおいて画像、図表、グラフに対するAI音声説明を追加
- Windows検索:設定検索の自然言語対応や、クラウド画像の検索強化(欧州のみ)
- プリンター名変更:プリンター名前変更ダイアログが刷新
- マウス設定:コントロールパネルではなく設定からアクセス可能に
- Windows共有:共有ウィンドウで共有された画像に対して切り取りや回転、フィルタ適用などが可能に。ドラッグ時にトレイも表示
- 音声入力:伏字フィルタのオン/オフを切り替え可能に
順次ロールアウトによる問題の修正としては、起動サウンドが再生されない問題、Bluetoothデバイス関連情報読み込み時に設定が応答しなくなる問題、設定におけるカメラ設定で、コンテンツ操作時に設定が機能しなくなる問題、一部デバイスでスリープ解除後に画面サイズやウィンドウの位置に予期しない変更が発生する問題、CopyPixelsを使用すると特定のケースでピクセルが予期せず反転してしまう問題などへの対処が行なわれる。
また、順次ロールアウトではない改善点としては、リムーバブルドライブにBitLockerが有効になっているとブルースクリーンが発生する問題、初期ブート画面の表示が遅い問題、一部のゲームが応答しない不具合、入力サービスのメモリリークの問題などが修正される。