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Blackmagic Design、4K映像を最大8チャンネル取り込めるPCIeキャプチャカード

DeckLink IP 100G

 Blackmagic Designは4日(米国時間)、最大8チャンネルのHDまたはUltra HDビデオを同時にキャプチャ/再生できるPCIe 4.0拡張カード「DeckLink IP 100G」を発表した。米国では7月より発売予定で、価格は1,795ドル(税別)。

 本製品は、「SMPTE 2110」規格に準拠したIPビデオネットワークに対応するキャプチャカード。100Gigabit Ethernet対応QSFPポートを2基備えており、冗長性を確保できるほか、2つの100Gigabit Ethernetスイッチへの接続が可能となっている。冷却システムも内蔵されている。

 GPUDirect RDMAをサポートしているため、DeckLinkとGPU間でメモリを直接転送できるのも特徴。これによりGPUでビデオを処理する際のPCIe帯域幅を効率的に活用でき、遅延が大幅に低減されるという。

 解像度およびフレームレートは、525i/59.94、625i/50、720p~1080p/60、2160p/60などをサポート。ビデオフォーマットは各チャンネルで個別に設定可能となっており、Apple ProResやDNxHDといった広く使用されているビデオフォーマットに加え、10bit非圧縮のキャプチャ/再生にも対応している。2160p/59.94および2160p/60のUltra HD処理向けには、独自の「Blackmagic IP10コーデック」を搭載しており、8サンプルという低レイテンシでデータレートを抑えられるという。

 同製品は、DaVinci ResolveをはじめFinal Cut Pro、Media Composer、Premiere Proなどの編集ソフトウェアで利用できる。また、Fusion、After Effects、Photoshopといったグラフィックス、VFXソフトウェアとの連携も可能。